Botanic sketching exhibition 今年も高橋長三郎さんの植物スケッチ展
植物スケッチ展 「寺家とその周辺を彩る里山の花」
期日 平成23年(2011年)5月18日~23日
場所 寺家ふるさと村「四季の家」
川崎市自然観察の会 高橋長三郎
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01 オオイヌノフグリ (ゴマノハグサ科) 星を散りばめたようなルリ色の広がり、「やあ、春だあ」と感じさせる。触れるとホロッと落ちるのも風情がある。名の由来もまたおもしろい。 | |
02 フキノトウ(フキ) (キク科) [参考] まだ寒さの残る頃、地面からポッとふき出た姿がかわいい。花の中央部が黄色ぽいのが雄花、こちらが苦味があっておいしい。フキとして食べられるのは葉の柄。 | |
03 ツクシ(スギナ) (トクサ科)[参考] ツクシは「スギナの子」。春先、土手や道端などに頭を出した姿がかわいい。出始めから、薄緑の粉(胞子)を飛ばし空々になった姿と変化する。食べ頃は胞子を飛ばす前。 | |
04 ノジスミレ (スミレ科) 日当りの良い道端や野原に生える。「スミレ」にもっとも似ているが開花が早く、葉の基部が巾広い。 コスミレ (スミレ科) 開花が早く三月下旬には花が見られる。名前とうらはらにかなり大きくなるものもあり、花は白色から淡紅紫色と変化。 | |
05 ミツバツチグリ (バラ科) | |
06 ツボスミレ (スミレ科) 花弁は白くやヽ小さいが、紫色のすじが入っているところがかわいい。ツボは庭の意味。葉の形が坊さんが持つ如意に似ているのでニョイスミレ。 | |
07 ナガバノスミレサイシン (スミレ科) 葉が三角・長卵形。基部の切れこみが深い。夏葉はおどろくほど大きくなり照りがある。サイシンとはウスバサイシン(ウマノスズクサ科)の葉形に似ることから。 | |
08 オオシマザクラ (バラ科) 桜餅を包む葉はこれ。大島に自生する。葉の鋸葉が細く切れこむ。花は白色でこれとエドヒガンの交雑種が普通に見られるソメイヨシノ。 | |
09 ヤマザクラ (バラ科) 今、桜といえばソメイヨシノだが、江戸・明治初めのお花見はこのヤマザクラ系。吉野山の桜もこれ。今でも里山に多く見られ、開花と同時の若葉の色あいがいい。 | |
10 オオヤマザクラ (バラ科)[参考] ヤマザクラより高い所に見られる。紅色(又は淡紅色)の花を葉の展開と同時に開く。葉の基部がハート形が特徴。赤味がかった若葉の色あいも美しい。 | |
11 カントウタンポポ (キク科) 最もふつうに見られるのはセイヨウタンポポだが、この種も寺家では多く見られる。開花しても花の基の総苞外片がそり返らない。 | |
12 ノゲシ (キク科) 別名、ハルノノゲシというが1年中花を開き、舗装道のすき間からも顔を出し花をつけるたくましさがある。タンポポに似た頭花(舌状花の集まり)を茎の上に数個つける。 | |
13 オニノゲシ (キク科) ノゲシに似るが、葉のトゲが鋭く荒々しい。冬場のロゼットでもトゲがが見られる。葉の基部が丸くはり出す。明治の頃渡来、今は各地に広がっている。 | |
14 シャガ (アヤメ科) 林内に群生する常緑の多年草。花は朝開いて夕にしぼむ。花が複雑。外花被片(がく)の橙黄色の突起と紫色の斑点、細かく裂けた花柱が微妙に美しい。 | |
15 ホウチャクソウ (ユリ科) 茎が上部で枝わかれし、その先に半開きの花が1-2個ずつつく。花の形が寺院などの軒に下げる宝鐸に似る。寺家には日当り種(めしべの先が出る)と日蔭種(めしべの先が出ない)の二種類見られる。(環境の変化への対応) | |
16 オドリコソウ (シソ科) 花の形が笠をかぶった踊り子のよう。これが日本在来のものだが少なくなっている。今は、明治中頃渡来のヒメオドリコソウが各地に広がっている。 | |
17 オカトラノオ (サクラソウ科) 花序の形を虎の尾に見たてたもの。丘陵地に群生することが多いが開発が進むにつれ少なくなった、これは立派な虎の尾だったが・・・ | |
18 ミゾソバ・オオミゾソバ (タデ科) 田の溝や水辺に多く、ソバに似た花が一面に咲く様子が美しい。寺家には、大振りなオオミゾソバも多く、葉の形、葉柄のヒレ、地中枝に特徴がある。 | |
19 アキノタムラソウ (シソ科) 寺家に多いヤマハッカに似るがカバが大口をあけたような花の形と葉形で見分けられる。タムラソウはアザミに似るキク科の花。 | |
20 ノカラマツ (キンポウゲ科) 日当りの良い草地に高くのびた茎の上部に円錐状の花をつける。花びらがなく、雄しべの葯と萼が花全体を黄色に見させている。 | |
21 チダケサシ (ユキノシタ科) | |
22 ノハラアザミ (キク科) 春から咲くのはノアザミ。夏から秋にかけて咲き、枝先に2~3個上向きの花がつく。総苞片は、やゝそり返り短い。さわると粘らない。 | |
23 タイアザミ (キク科) 寺家に多く、高くのびた枝先に小さな花を横向きに多数つける。花の基部の総苞片が長く、反り返る。トネアザミとも言われ、ナンブアザミの変種。(アズマヤマアザミは別種) | |
24 ハナイバナ (ムラサキ科) ヤマネコノメ (ユキノシタ科) ノミノフスマ (ナデシコ科) 春早く、草々がのび始めた寺家の道端や田んぼの土手・畦には、目を近づけるとかわいい小さな花たちが見られる。じっくりと見たいものです。 |
関連
ふるさと村で高橋長三郎さんの植物スケッチ展 2010年5月
https://shashinkairo.seesaa.net/article/201005article_28.html
寺家ふるさと村・里山の花物語 高橋長三郎
https://shashinkairo.seesaa.net/article/201105article_67.html
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